Integral Ad Science https://integralads.com/jp/ Thu, 23 Nov 2023 04:07:04 +0000 jp hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.2 https://integralads.com/wp-content/uploads/2023/06/IAS-Favicon-2023-Square.png Integral Ad Science https://integralads.com/jp/ 32 32 MFAサイトの典型パターン – 検出&回避が難しかった理由 https://integralads.com/jp/insider/detect-avoid-made-for-advertising-sites/ Thu, 23 Nov 2023 04:04:05 +0000 https://integralads.com/?p=327590 今年、日本でも議論が広がりつつあるMFA(Made-for-Advertising)サイト。
センセーショナルな見出しの記事リンクしたら、広告が散乱するページにリダイレクトされたことはありませんか?もし経験があれば、あなたは既にMFA(made-for-advertising)サイトを訪れています。

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今まで検出&回避が難しかった理由

今年、日本でも議論が広がりつつあるMFA(Made-for-Advertising)サイト。

センセーショナルな見出しの記事リンクしたら、広告が散乱するページにリダイレクトされたことはありませんか?もし経験があれば、あなたは既にMFA(made-for-advertising)サイトを訪れています。

MFAサイトはプログラマティック広告の登場と同時に出現し、「クリックベイトサイト」や「広告ファーム」と呼ばれてきました。質の高いコンテンツを保有するサイトとは異なり、MFAサイトは「広告を提供する」ためだけに存在します。

MFAサイトは、広告を掲載するためだけに作成された低品質なサイトであり、ユーザーエクスペリエンスも最悪であるため、広告を掲載するブランドにも悪影響を与えます。Jounce Mediaと全米広告主協会(ANA)の調査によると、MFAサイトへの広告掲載は、コンバージョンやブランドリフトといった意味のあるキャンペーン成果を促進せず、広告費の無駄遣いであると明言されています。

MFAサイトはなぜ存在するのか?

簡単に言えば、MFAサイトは同サイトを運営するパブリッシャーに大きな収益をもたらすからです。

MFAサイトを運営するパブリッシャーは、アービトラージ広告を実践しています。クリック課金ベースの広告を大量に配置・提供することで、MFAサイトへのトラフィック誘導費用と、MFAサイトが生み出す広告収益の差額で成り立っています。MFAサイトのトラフィックは必ずしもボットではなく、実在するユーザーがサイトを訪問するため、残念ながらMFAサイト自体は完全に合法なのです。

多くのMFAサイトは、盗作、または無断流用されたコンテンツやAIが自動生成したコンテンツをサイト構成に使用しています。

MFAサイトはどのようにして検出を回避してきたのか?

MFAサイトとは、サイトの質は粗悪でありながら、高度に最適化され、従来の広告検証指標(特にビューアビリティ)に対して優れたパフォーマンスを発揮するように構築されているため、何年もの間、検知を回避してきました。MFAサイトは、アドフラウドがなく、ブランドセーフで、文脈に関連性があり、広告をサイトの上部に配置するため、平均以上のビューアビリティ率を持つ傾向がありました。

検出を回避するために、MFAサイトはプレミアムパブリッシャーにはない特別な手段を講じてきました。例えば、訪問者がどのようにサイトにたどり着いたかによって、サイトの見た目や雰囲気をまったく異なるものにすることがそのひとつです。

コンテンツ・レコメンデーション・プラットフォーム、もしくはポータルサイトが宣伝するリンクをクリックしてサイトに誘導された場合、訪問者は広告が散乱するいわゆるMFAサイトを目にすることになりますが、ユーザーが直接サイトを訪れた場合は、広告はほとんど表示されず、ホームページには広告がないことさえあります。MFAパブリッシャーは、パートナーによるサイト品質審査に合格するためにこのようなことをしていることがあります。

MFAサイトは、一般的には大規模ネットワークで運営されています。多くのMFAサイトを所有し、トラフィックをサイト間でローテーションさせたり、サイト間でコンテンツを共有します。そして、広告の買い手がそのサイトを除外リストに登録したことにより、サイトの入札が減少し始めたことに気づくと、トラフィックを別のサイトに移動させます。一時的にサイトを閉鎖し、将来再び立ち上げることもあります。隠れたと思ったらまた出てくる、まるで、モグラたたきゲームです。

MFAサイトの特徴は?

ANA(全米広告主協会)は最近、4As(アメリカ広告業協会)、WFA(世界広告主連盟)、ISBA(英国広告主協会)とともに、MFAサイトに関する特徴を発表しました。

 

MFAサイトの特徴

  1. コンテンツにおける高い広告比率
    1. インターネット広告全体の平均広告数と比べて少なくとも2倍の広告数が表示されている。例えばデスクトップに表示されたページコンテンツに占める広告比率が30%以上のもの

  2. 急速に自動更新される広告配置
    1. 多数のリフレッシュバナー広告
    2. サイト上に溢れる自動再生ビデオ広告
    3. 複数の広告を掲載し、コンテンツにアクセスするために複数のページをクリックさせるスライドショー

 

  1. 有料トラフィック調達割合の高さ
    1. MFAサイトには、オーガニックな訪問者がほとんどいないため、ソーシャルネットワークやコンテンツプラットフォーム、もしくはコンテンツプラットフォーム、もしくはポータルサイト、さらには優良パブリッシャーのウェブサイト上に掲載されるクリックベイト広告(クリックを誘発する広告)からの訪問に大きく依存しています。有料トラフィックの購入は、MFAビジネスを運営するための主要なコストドライバーです。

  2. 汎用的なコンテンツ(編集されていない、またはテンプレート化された低品質コンテンツ)
    1. 再利用された記事が多く、古く、独自性がない

  3. インパクトがなく、テンプレート化されたウェブサイト・デザイン

IASが2024年に提供する、MFA対策ソリューション

IASのMFA対策ソリューションは、AIを活用してMFAサイトを大規模に検出し、広告主が媒体品質のコントロールを取り戻し、無駄な広告費を削減することを可能にします。

同ソリューションは2023年10月初旬にアルファテストを完了し、現在は一部の顧客向けのベータ版計測サービスとして利用可能です。全顧客への提供開始は2024年初頭を予定しています。

詳しくは、ぜひIASへお気軽にお問合せください。



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Ad Fraud : アドフラウドの基礎知識 https://integralads.com/jp/insider/what-is-ad-fraud/ Thu, 23 Nov 2023 02:55:30 +0000 https://integralads.com/?p=327589 アドフラウドは、常にデジタル広告の影に潜んでいます。世界広告主連盟(WFA)によると、アドフラウドは、2025年までに世界で500億ドル(7.4兆円)を超え、犯罪組織にとって、麻薬取引に次ぐ第二の資金源になるだろうと予測しています。

ボットからピクセルスタッフィング、悪意のあるアプリなど、アドフラウドは常に形を変え、進化しながら私たちの広告費を狙っています。

本記事で、アドフラウドの基本をおさらいしましょう。

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アドフラウドは、常にデジタル広告の影に潜んでいます。世界広告主連盟(WFA)によると、アドフラウドは、2025年までに世界で500億ドル(7.4兆円)を超え、犯罪組織にとって、麻薬取引に次ぐ第二の資金源になるだろうと予測しています。

ボットからピクセルスタッフィング、悪意のあるアプリなど、アドフラウドは常に形を変え、進化しながら私たちの広告費を狙っています。

IASの調査レポート「メディアクオリティレポート 第18版」では、アドフラウド対策を行っていないキャンペーンにおけるアドフラウド率は世界平均10.7%(2022年下半期)。デジタル広告市場の10~30%がアドフラウドの被害を受けているであろうというWFAの予測と同じく、広告費の1割強がアドフラウドに無駄に流れている状況を明らかにしました。

一方で、アドフラウド対策を行った場合のフラウド率の世界平均は1.4%で、対策を行えば、10分の1に減らすことができることも調査から分かっています。

本記事で、アドフラウドの基本をおさらいしましょう。

アドフラウドとは?

アドフラウド(広告詐欺)とは、広告主から不正に広告費を搾取するために、オンライン広告のクリック数やインプレッション数を人為的に水増しする悪意のある行為です。

IASではアドフラウドを「広告を適切な人に適切なタイミングで適切な場所に配信することを故意に妨害する行為」と定義しています。デジタル広告詐欺による国内被害額は1300億円ともいわれ、広告費と機会創出に対する甚大な被害に業界関係者の意識が高まっています。

アドフラウドの真の被害

アドフラウドの被害は、広告費だけに止まらず、企業や広告業界全体に様々な悪影響を及ぼします。

  • マーケティング予算の不正な搾取:ブランドや商品の認知向上、新規会員獲得や商品購入などの目的でデジタル広告に資金を投じたとしても、フラウド業者が仕掛けるインプレッションやクリック詐欺に引っかかってしまうと、広告は消費者に届かず、投じた広告費は全く無駄になります。国内被害額は1300億円とも言われ、人間が発生させたものではない、まったく見られていない誰も見ていない偽トラフィックや偽インプレッションに巨額の広告費が費やされています。

 

  • ブランド価値の毀損:違法サイトや不快なコンテンツを提供するサイトなどで広告が表示されることによって、ブランド価値の毀損が起こっています。自社の広告が違法サイトで表示されていることに気づかず、社外からの指摘によって発覚することもあります。

 

  • デジタル広告の信頼性を毀損:企業がフラウド業者によって広告収入を掠め取られることにより、デジタルマーケティング業界全体の信頼性を毀損します。これにより、企業はデジタルに投下するマーケティング費用や広告予算を正当化することが困難になり、パブリッシャーは広告在庫を販売することが難しくなります。

 

アドフラウドの種類

フラウド業者はボットやその他の高度な方法を介して、無効なトラフィック、クリック、インプレッションで広告プラットフォームを欺き、広告が意図した正当なユーザーに配信されるのを阻害します。人間が閲覧していないインプレッションに対して広告主が広告費を支払っていることにより、フラウド業者は多額の金銭的利益を得ています。

アドフラウドのほんの一例です。

  • ドメイン偽装(ドメイン・スプーフィング):ドメイン偽装は、悪質な業者が偽サイトのドメインを偽装して優良サイトに成りすますことを言います。質の低い広告枠を、あたかも高品質な優良サイトのものとして取引して、広告費を発生させます。偽サイトには、本物らしく見せかけた偽サイト、広告だけで構成された広告費を発生させるためだけのサイト、著作権侵害サイトなどがあります。

  • 人間ではないトラフィック:ボットは、自動化されたタスクを実行するコンピュータプログラムです。非人間的トラフィックには、ボットによって生成されたトラフィックと、人為的に強制された、またはインセンティブを与えられた(クリックファームなどによる)人間のトラフィックが含まれます。ボットのトラフィックは、動画の視聴数やフォロワー数、広告のクリック率をつり上げるためによく使用されます。

  • クリック詐欺:オンライン広告詐欺の一種で、悪質な行為者やボットが、ウェブサイトに収益をもたらしたり、広告主から収益を流出させたりする目的で、自動・手動を問わず繰り返し広告をクリックすることで発生します。

  • インプレッション詐欺:広告表示回数を増やすために、偽のインプレッションを生成します。この種の詐欺は、多くの場合広告を自動的に読み込み、偽のインプレッションを生成するボットを使用して行われています。

新たに浮上した「MFAサイト」問題

そして、最近の新たな課題が「Made for Advertising」、いわゆるMFAサイトです。

MFAサイトとは、広告を掲載するためだけに作成された低品質なコンテンツ(スパムサイトやアドファームなど)を含むウェブページのことで、ビューアビリティなどの従来の品質指標に照らしてもパフォーマンスが高くなるように最適化されています。しかし、このようなサイトに広告費を投下しても、コンバージョンやブランドリフトなどの価値ある成果は得られません。

MFAサイトは厳密にはアドフラウドとは異なるという認識がありますが、広告費を無意味なコンテンツで浪費させる点において、アドフラウドと同様にマーケターにとって広告掲載を避けるべきサイトです。

▶︎IASのMFA対策についてはこちらをご覧ください。

アドフラウドの対策

デジタル広告には大きな広告費が投じられている一方で監視の目が少なく、また収益性が高いことから、犯罪組織にとって魅力的な市場になっています。逆に言えば、監視の目を増やすこと、高度なモニタリングと透明性の確保がアドフラウド拡大の抑止力になるのです。

アドフラウド対策の最初のステップは監視。つまり、計測です。

  • 計測:アドフラウドの被害状況を確認
    アドフラウドが計測できるソリューションを使用して、自社デジタル広告が被害にあっていないかどうか、きちんと実在する人間に配信されているか現状を確認しましょう。

  • 計測+ブロッキング:アドフラウドの広告表示をブロックする
    計測をして現状把握をしたら、広告表示をしないために、アドフラウドをブロックしましょう。
    • アドフラウド対策ソリューションで広告をブロックする
    • プログラマティック広告の場合、入札前設定でアドフラウドを除外する

計測と対策をうまく取り入れて、アドフラウドを削減し、広告費を取り戻しましょう。

高い精度で検出を行うIASのアドフラウド対策ソリューション

アドフラウド対策ソリューションのほとんどが自動チェックのみに頼ってアドフラウドを検出しているのに対し、IASでは独自のアプローチで、正確な検出とフラウドの防止を実現します。

  • 自動ルールチェック機能を使用したルールベースの検出で、異常な動作パターンを特定
  • さらにAI/機械学習により、ビッグデータに基づいて隠れた異常パターンを検出
  • IAS Threat Labによるマルウェア解析とリバースエンジニアリングにより、新たな脅威を発見
  • IAS Threat Labによるマルウェア分析とリバースエンジニアリングを用いて、新しい脅威の発見に注力

自動化されたルールベースの検出、AIと機械学習のパワーをIAS Threat Labのフィルタリング能力と組み合わせることで、IASのアドフラウド対策ソリューションは比類ないスケールでアドフラウドを検知し、広告費の無駄を省きます。

 

アドフラウドにお金が流れているかもしれない?

そう思ったら、計測と最適化対策をグローバルレベルで展開し、多数の実績を誇るIASにご相談ください。

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ホワイトペーパー:揺るぎないブランドの構築 https://integralads.com/jp/insider/building-an-unbreakable-brand-white-paper/ Mon, 30 Oct 2023 08:32:19 +0000 https://integralads.com/?p=327399 デジタル広告の状況は予測不可能で、次々に新しいコンテンツの波が押し寄せ、ブランドの安全性を脅かしています。新しいメディアチャネル、ユーザー生成コンテンツの増加、そして不適切なコンテンツによるブランド毀損のリスクは、ブランドが認知度と好感度を高め、大規模に消費者にリーチする活動を妨げています。

では、ブランドリスクを最小限に抑えながら、同時に広告費のリターンを高めるにはどのようなアプローチを取るべきでしょうか?

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ブランドセーフティと適合性の実現により
優れた成果を上げる方法

デジタル広告の状況は予測不可能で、次々に新しいコンテンツの波が押し寄せ、ブランドの安全性を脅かしています。新しいメディアチャネル、ユーザー生成コンテンツの増加、そして不適切なコンテンツによるブランド毀損のリスクは、ブランドが認知度と好感度を高め、大規模に消費者にリーチする活動を妨げています。

では、ブランドリスクを最小限に抑えながら、同時に広告費のリターンを高めるにはどのようなアプローチを取るべきでしょうか?

IASの最新ホワイトペーパー『揺るぎないブランドの構築』では、一連のケーススタディを通じて、パフォーマンスを重視したブランドセーフティ & 適合性戦略がいかにリスクを最小化し、成果を最大化するかを示す、IASの計測、調整、そして最適化のアプローチをご紹介します。

このホワイトペーパーで学べること:

  • キーワードリストへの過度の依存がもたらすデメリット、機会損失について
  • IASが広告の非適合率を53%減少させ、あるブランドで年間約80万ドルのコスト削減を実現した事例
  • IASが広告主の獲得単価(CPA)を74%改善した事例IASのTotal Media Quality(TMQ)が次世代の計測を支える理由
  • 今こそ、ブランドセーフティと適合性を損なわずに、優れた成果を上げるチャンスです。

ホワイトペーパー『揺るぎないブランドの構築』をダウンロードして、取り組みへのヒントを得てください。

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Masters of Media – 高野 綾子氏, Publicis Media, Senior Media Analyst Coordinator https://integralads.com/jp/insider/masters-of-media-ayako-takano-publicis-media/ Thu, 14 Sep 2023 08:04:04 +0000 https://integralads.com/?p=315915 Masters of Media、今回は「IAS AWARD 2022」の代理店部門でブロンズに輝いたPublicis MediaのSenior Media Analyst Coordinator 高野様にお話を伺います。

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「Masters of Media」は、IAS Japan が日本の広告業界の有識者に、デジタル広告に関するさまざまな事柄についてお話を伺うインタビューシリーズです。 今回は「IAS AWARD 2022」の代理店部門でブロンズに輝いたPublicis MediaのSenior Media Analyst Coordinator 高野様にお話を伺います。
Masters of Media Takano-sama

IAS : 高野様のデジタル広告におけるご経験についてお聞かせください。

2021年のPublicis Groupe入社までは、テレビ中心の広告代理店に勤務しており、本当にテレビ中心でしたので、入社当時、デジタルの経験が全くありませんでした。テレビの世界にはアドベリフィケーションはありませんので、「ボットが広告をクリックするって、どういうこと!」と(笑)。デジタル広告の仕組みを理解するのが大変でした。

ちょうど、Media Directorの末政さんが入社されるタイミングだったので、入社直後からデジタル広告にとても詳しい、自分と真逆の経験をされてきた人と一緒にお仕事をすることができて、物凄いスピードで学ぶことができました。テレビ広告とデジタル広告は、何一つ同じではないので、テレビ脳とデジタル脳を常に切り替えながら業務に取り組んでいます。

 

IAS : Media Analyst Coordinator として、今担当されている業務を教えてください。

タグ戦略とタグの設計を担当をしています。

クライアントのデジタルレポートの根幹となるのが、タグ戦略です。そのために第三者配信タグ(3PAS)の設計がとても重要なのですが、その設計には「タクソノミー(Taxonomy:分類、階層構造)」が大きな役割を果たしています。

私が担当しているクライアントは巨大なグローバル企業で、全てのキャンペーン情報をタクソノミーの文字列で暗号化しています。ブランド、キャンペーンネーム、媒体、クリエイティブ、プレースメントネーム、ターゲティングなど、まさに全ての情報です。その文字列が、グローバルで管理され、全てのアドプラットフォームに設定されたタクソノミーを全てコンパイルすると、MMM(Marketing-Mix-Modeling, マーケティング ミックス モデリング)を用いて、どのメディアが何に影響を与えるのか、メディアの相関関係を解析することができます。例えば、テレビCMが検索に影響を及ぼしている、YouTubeでの広告が購買に影響を及ぼしているという具合にです。

ただ、タクソノミーを1つでも間違えてしまうと、一気に何もできなくなってしまいます。間違っていないかどうか、グローバルで監査が入るほど、厳密に管理されています。私が入社してからの2年間は、この「タクソノミー」との戦いだったと言えるかもしれません。

 

IAS : 業務で大変だったこと、乗り越えられたことについて、お聞かせいただけますか?

やはり、タクソノミーを使ったタグ発行を軌道に乗せるまでが、とても大変でした。

最初はタクソノミーのコードがどう設計されているのかを読み取る必要がありましたし、さまざまなことのオーナーシップの確認にも時間がかかりました。例えば、CM360設定のオーナーシップを持っているのがどこの国なのか、IASの日本マーケットのダッシュボードを管理すべきはどこの国なのか、と。結局、明らかにするまで4ヶ月くらいかかってしまい、それまでIASとの連携ができなかったので、IASの担当の方もきっと困っていたと思います(笑)。

日本のマーケットの話なのに、シンガポールと話さないといけなかったり、でも、日本の特殊性がグローバルには伝わりにくいので、シンガポールも日本の事情を理解できず、なかなか進まない。そんな状況の中で、Media Directorの末政さんと2人で「私たちがIAS連携のオーナーシップを持って進めよう!」と腹を括ってリードし始めてから、状況が変わり始めました。

 

IAS : IASに期待すること、リクエストがあればぜひ教えてください

キャンペーン設定などを理解するのが大変でしたが、千葉さん(IAS Japanのカスタマーサクセスチーム)に分かりやすくレクチャーいただき、ここ最近で良く理解できるようになりました。オートマッピングの仕組みを理解するのも結構時間がかかっていたのですが、この媒体はどうなんだろう、ソーシャルメディアはどうなんだろう、とふんわり分かっていた感じだったのが、詳細までクリアになりました。

現在、マネージドメディアサービスで広告運用しているクライアントは20社以上あり、インハウスでアドオペレーションをしてるクライアントさんもあります。日本のマーケットは日本固有の媒体やソリューションが多いので、媒体毎に計測出来る/出来ないを確認するのが大変です。媒体社の広告メニューやタグの受け入れ形式もどんどん更新されていくので、IASさんには、媒体社さんとも連携して、IASの計測可否を頻繁にアップデートして共有いただけると助かります

 

IAS : 仕事の忙しさ、緊張からリラックスするため、何か行ってらっしゃることはありますか?

私は、猫のりんちゃんに癒されています。
在宅の時は会議にも参加して、末政さんにニャアと声をかけたり、もうチームメンバーですね!

 

高野様、貴重なお話をありがとうございました!

長く従事されたテレビ広告とは「何ひとつ同じことがない」という初めてのデジタル広告業界で、わずか2年でグローバルクライアントのタクソノミーのような緻密かつ厳密な業務をリードし、成果と信頼を勝ち得ている高野様。私たちIASは今後も、高野様と末政様のプロフェッショナルチームが支えるグローバルクライアント様のために、強力にサポートさせていただきます。

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IAS、Scope3 & Good Loopと連携し、二酸化炭素排出量レポートでサステナビリティへの取り組みを強化 https://integralads.com/jp/insider/sustainability-ias-scope3-goodloop/ Thu, 14 Sep 2023 06:26:59 +0000 https://integralads.com/?p=318177 デジタル広告で発生する二酸化炭素量の計測で、環境に向けた第一歩を。
IASでは、持続可能な社会の実現に取り組む2社のサステナビリティ企業、Scope3とGood Loopと協力し、デジタル広告配信にかかる二酸化炭素排出量の計測を開始いたしました。

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デジタル広告で発生する二酸化炭素量の計測で
環境に向けた第一歩を

IASでは、持続可能な社会の実現に取り組む2社のサステナビリティ企業、Scope3とGood Loopと協力し、デジタル広告配信にかかる二酸化炭素排出量の計測を開始いたしました。

温室効果ガス排出の大半を占める「エネルギー起源のCO2排出量*」は年々増加しており、国別CO2排出量シェアでは、日本は、中国、アメリカ、インド、ロシアに続き、全体の約3%を占める世界第5位の排出国となっています。

(*エネルギー起源のCO2排出量:発電、運輸、および産業、家庭での加熱など、化石燃料をエネルギー源として使用する際に発生する二酸化炭素)

また、世界的に、消費者の間でサステナビリティへの問題意識がかつてないほどに高まっています。eMarketerの調査によると、米国では消費者の78%が、企業の環境に対する取り組みが、その企業の商品を購入するかの意思決定に影響を与えると回答しています。

これからの時代、企業による環境への取り組みは、ますます企業イメージや消費者との信頼関係構築に影響を与えていくでしょう。広告主/ブランドは、デジタル広告キャンペーンにおいても環境への影響を把握し、対策を行う必要があります。

持続可能性に向けた取り組み
初めの一歩は「炭素排出量の計測」


IASをご利用の広告主は、追加タグ設定不要の簡単な手順で、IASの管理画面からキャンペーン毎の炭素排出量を、他のアドベリ指標と一緒に確認することができます。

IASとScope3 / Good Loopが提供する、炭素排出量レポートにより、自社が展開するデジタル広告キャンペーンが環境に与えている影響を詳細に把握し、そのデータを、二酸化炭素排出力削減に向けたアクションに繋げることができます。

  • ディスプレイ広告と動画広告の二酸化炭素炭素排出量(ウェブ、アプリ)をキャンペーン毎に計測できます
  • 計測したデータは、IAS Signal(管理画面)のレポートビルダーで日次確認できます

例えば、二酸化炭素排出量を計測した結果からパフォーマンスの低いパートナーを特定、それらを最適化することで、自社デジタル広告キャンペーンが環境に与える影響を軽減することができます。

デジタル広告の計測から繋がる
環境への取り組み例

  • 二酸化炭素排出量とパフォーマンスのバランスから、効果の低いメディアパートナーを特定し、広告費を最適化することで、二酸化炭素排出量を削減
  • 二酸化炭素排出量の高いクリエイティブやサイズを特定し、最適化することで環境負担のないキャンペーンを実施

IASは、アクションに繋がる実用的な二酸化炭素排出量データの提供で、ブランドの環境保護を強化します。

レポートの詳細や事例、計測開始の手順など、
詳しくは、IASの担当者にお問い合わせください。

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アテンション、今取り組むべき指標 Vol. 1 https://integralads.com/jp/insider/taking-action-on-attention/ Thu, 14 Sep 2023 05:22:35 +0000 https://integralads.com/?p=318152 IASはこの度、インプレッションから結果を予測する世界初のアテンション・モデルを開発し、アテンションに関する洞察をまとめたホワイトペーパーを発行しました。

Total Visibility™と機械学習モデルを組み合わせた何百万ものデータ・シグナルの研究から、アテンションを予測するための重要な3つのシグナル 「ビジビリティ」「シチュエーション」「インタラクション」を特定することに成功しました。

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世界初のアテンション・モデル
アテンションの構成要素とその活用法

「アテンション」は、デジタルメディアにおいて最も複雑で最も広く議論されているテーマの1つです。

IASはこの度、インプレッションから結果を予測する世界初のアテンション・モデルを開発し、アテンションに関する洞察をまとめたホワイトペーパーを発行しました。

Total Visibility™と機械学習モデルを組み合わせた何百万ものデータ・シグナルの研究から、アテンションを予測するための重要な3つのシグナル 「ビジビリティ」「シチュエーション」「インタラクション」を特定することに成功しました。

マーケターは、各シグナルを構成する重要な指標を最適化することで、より多くのアテンションを獲得し、ROIを高めることができます。

『アテンション、今取り組むべき指標』から得られる洞察:

  • 数百万の広告データ・シグナルから開発された、成果につながるインプレッションを予測する「アテンション・モデル」
  • ビジネス成果を促進することがデータで実証された、3つの主要「アテンション・シグナル」とその構成要素
  • 広告主が今すぐアテンション拡大に活用できる、調査結果に基づくヒント、アクションリスト

最新ホワイトペーパー『アテンション、今取り組むべき指標』をダウンロードして、今すぐアテンションを活用して成果を上げましょう。

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Google 動画パートナーの ブランドセーフティと適合性計測 https://integralads.com/jp/insider/total-media-quality-available-google-video-partners/ Tue, 18 Jul 2023 09:00:00 +0000 https://integralads.com/?p=318173 IAS が新たに提供開始したGoogle 動画パートナー向けの「Total Media Quality for Google Video Partners」を使えば、パブリッシャーのウェブサイトやモバイルアプリで安心して動画広告を展開できます。

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Google 動画パートナーに自信を持って広告を掲載

動画キャンペーンを計画中ですか?
IAS が新たに提供開始したGoogle 動画パートナー向けの「Total Media Quality for Google Video Partners」を使えば、パブリッシャーのウェブサイトやモバイルアプリで安心して動画広告を展開できます。

「Total Media Quality for Google Video Partners」では、従来のビューアビリティと無効トラフィック計測に加え、新たにブランドセーフティと適合性に関する細かな洞察を得ることができます。

広告主が得られるメリット:

  • 信頼できる第三者測定による、動画キャンペーンのパフォーマンスの透明性
  • GARM(Global Alliance for Responsible Media)のフレームワークに準拠したレポートによる、アプリおよびURLレベルの明確なインサイト
  • グローバル・カバレッジにより、GVPキャンペーンの成果をIAS管理画面で包括的に確認

IASの「Total Media Quality for Google Video Partners」を使って、動画広告のパフォーマンスを確認し、データに基づいて、自信を持って運用しましょう。
詳しくは、資料をダウンロードしてご確認ください。

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IAS TikTokのブランドセーフティ&適合性の計測をグローバルに拡大 https://integralads.com/jp/insider/brand-safety-suitability-tiktok-glb/ Sun, 25 Jun 2023 03:48:00 +0000 https://integralads.com/?p=318163 TikTokの包括的な第三者計測をよりグローバルに提供するために、Total Media Qualityの提供カバレッジを拡大し、ブランドセーフティ&適合性の計測を新たに23の市場で提供開始したことをご案内いたします。

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Total Media Quality for TikTok がグローバルでご利用可能に

テクノロジーに支えられた今日の世界では、最先端のプラットフォームを使って、私たちはどこにいても人とのつながりを保つことができます。

IASでは昨年10月から、TikTokにおける計測と最適化*ソリューションの両方を提供してきました。今回、TikTokの包括的な第三者計測をよりグローバルに提供するために、Total Media Qualityの提供カバレッジを拡大し、ブランドセーフティ&適合性の計測を新たに23の市場で提供開始したことをご案内いたします。

IASのTikTok向けブランドセーフティ・適合性計測は次の価値を広告主に提供します

  • TikTokメディア戦略の信頼性を高める、世界30ヶ国のグローバルカバレッジ
  • 画像、音声、テキストを大規模に組み合わせる業界最先端のマルチメディアテクノロジーによるフィードの正確な分類
  • TikTokフィードで広告が隣接して表示されたコンテンツが把握可能な、信頼できる第三者計測
  • GARMのカテゴリー分類に基づく、業界基準に沿った安全性および適合性レポートによる明確なインサイト

IASがどのようにTikTokのマーケティング担当者に、業界をリードするサポートを提供しているか、ぜひ資料をダウンロードしてご覧ください。
*IASのTikTok最適化ソリューションは、現在、一部のエリアのみでご利用可能

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FacebookとInstagramのリール広告でビューアビリティと無効トラフィックを計測 https://integralads.com/jp/insider/viewability-invalid-traffic-verification-facebook-instagram/ Wed, 21 Jun 2023 09:00:00 +0000 https://integralads.com/?p=318153 インターネット上で最も影響力のあるプラットフォームの1つであるMetaで、自社キャンペーンの効果を把握しましょう。新たに計測可能になったFacebookとInstagramのリール広告のビューアビリティと無効トラフィックの計測で、Metaでの広告出稿における高い透明性を手に入れることができます。

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Meta広告のパフォーマンスにおける透明性を強化

インターネット上で最も影響力のあるプラットフォームの1つであるMetaで、自社キャンペーンの効果を把握しましょう。新たに計測可能になったFacebookとInstagramのリール広告のビューアビリティと無効トラフィックの計測で、Metaでの広告出稿における高い透明性を手に入れることができます。

ご利用のメリット:

  • FacebookとInstagramのディスプレイ広告と動画広告に加え、新たにリール広告のMRC認定第三者計測を利用できます
  • パフォーマンスを高め、キャンペーン効果を検証するための、クリエイティブレベルまでの細かなレポートとインサイト
  • グローバルな広告出稿をカバーする包括的な計測で、パフォーマンスの全体像を把握

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Masters of Media – 和野 友希子氏、三井不動産グループ 広報部 https://integralads.com/jp/insider/masters-of-media-yukiko-wano-mitsuifudosan/ Tue, 23 May 2023 09:32:00 +0000 https://integralads.com/?p=307007 「Masters of Media」は、IAS Japan が日本の広告業界の有識者に、デジタル広告に関するさまざまな事柄についてお話を伺うインタビューシリーズです。

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「Masters of Media」は、IAS Japan が日本の広告業界の有識者に、デジタル広告に関するさまざまな事柄についてお話を伺うインタビューシリーズです。

今回は「IAS AWARD 2022」の広告主部門で特別賞を受賞された三井不動産グループ広報部 和野様にお話を伺います。

MoM Japan Mitsui Fudosan

IAS : 三井不動産グループ様での職務とデジタル広告/マーケティングにおけるご経験についてお聞かせください。

三井不動産広報部にて主にブランド戦略・企業広告(デジタル広告含む)を担当しています。当部への異動前まではデジタル広告に関する業務に携わっておらず、日々勉強中です。

 

IAS : デジタルメディアの品質に関して、貴社が優先的に取り組んでいることは何でしょうか?

アドベリツール導入1年目(2021~2022年)は、出稿広告の品質を数値で把握・課題を認識するところから始まり、特にブランドセーフな状態で出稿できているかを把握することを優先的に取り組んでいました。並行して、出稿に適さない広告面のリストを作成し、そのリストに掲載されているサイトには広告が出ないよう設定をした上でデジタル広告を出稿するよう社内に呼び掛けています。

導入2年目においては、特にビューアビリティの数値改善を目標としています。

 

IAS : 2023年にマーケターが取り組むべきデジタル広告のキートレンドは何だとお考えですか?

当社広報部においては、2023年はよりインクリメンタルリーチを増やすことを重要視しています。TVCMだけではリーチできないユーザーに対してアプローチするためのデジタル広告戦略も検討したいと考えています。

 

IAS : 今後2、3年でデジタル広告やマーケティングはどのように進化するとお考えでしょうか?

デジタル広告の出稿は伸長し続けると考えており、特にYouTubeやTikTok、CTV等の影響で動画広告出稿はさらに伸長するのではないかと推測しています。そのため、出稿媒体・掲載面は引き続きよく検討することが必要と考えています。

また、デジタル広告が伸長するとユーザーのデジタル広告への知見が深まり、ますます情報を取捨選択するようになると推測しています。広告主としても、よりユーザーに見てもらえる広告を出稿することが大切になると思っています。

 

IAS : 広告業界は、デジタル広告における信頼性と透明性の課題に対処するために、どのような手段を講じればよいとお考えでしょうか?

デジタル広告を目にするユーザーが増えるにつれて、広告枠も多様化し、デジタル広告への信頼性や透明性はより一層求められると思います。その中で、アドフラウドの排除やブランドセーフティの確保だけではなく、「ブランドスータビリティ(ブランドの適合性)」への取り組みもより重要となるのではと考えています。企業やブランドに適した広告枠への配信、ユーザーの興味関心に応じた広告を出稿することで掲載面の品質が高まり、ユーザーにとっても信頼できる広告となると思います。

このような取り組みを続けることで、デジタル広告の信頼性と透明性が高まり、持続可能なデジタル広告市場を育めるのではと考えています。

 

IAS : 貴社にとって「デジタル広告」とはどのような位置づけでしょうか?

デジタル広告は若年層へのアプローチができ、リーチを拡大できるツールの1つだと考えています。広報部においては現在企業広告の制作をしており、TVCMだけでなくデジタル広告・OOHへも出稿しています。デジタル広告は細かくターゲティングができ、広告効果がわかりやすく、運用方法によって様々な効果が出せると考えています。TVCMやOOHと上手く組み合わせて出稿することで、より多くの方へリーチし、広告や企業の認知・理解度を獲得できる、重要なツールです。

 

IAS : グループ全社へIASソリューションの導入を決断したきっかけについて、お聞かせください。

当社のデジタル広告出稿量は増加傾向にありましたが、一方でデジタル広告には広告効果や企業ブランドイメージに影響する課題があることを知りました。そこでまずは自分たちの出稿広告の品質を数値で把握する必要があると考え、2021年度よりIASのアドベリツールを導入しました。

グループ会社においてもデジタル広告を多く出稿しているため、グループ全体でデジタル広告の課題解決に取り組むため2022年度よりアドベリツールを導入しています。

 

IAS : IAS導入時に、どのような障害やチャレンジがありましたでしょうか? た、それをどうやって乗り越えられたのでしょうか?

当社は住宅や商業施設、オフィスビル等様々な部門においてデジタル広告を出稿していますが、各部門担当者が広告制作・発注をしており、これまで広報部にて全社の広告出稿状況を細かく把握はしていませんでした。IASのアドベリツールを導入するにあたり、まず当社各部門・グループ会社の広告出稿状況の詳細把握や導入の仕組みづくりから始めたのですが、当社にとってはチャレンジの1つでした。

その後担当者へのツール説明を部門ごとに実施、IASや担当代理店ともキックオフミーティングを開催しましたが、各社・各部門の担当代理店も全く異なるため、関係者が多く複雑だったのがとても大変でした。さらに、コストの問題等から導入に障壁があった部門もあったため、導入するメリットや当社の目指すべきところを丁寧に説明することで、最終的には理解・協力してもらいツールを導入することができました。

 

IAS : IASソリューションの良いところ、またご要望もぜひお聞かせください。

当社・グループ会社各社ごとにご担当者が決まっており、日々の相談・質問等に対してクイックに対応いただけているところがとても助かっています。

実施後の効果検証の部分についても、今後さらに当社・グループ会社担当者の知見を深めていければと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

IAS : 三井不動産グループ様では、多様性や女性の活躍にどのように取り組んでらっしゃいますか?

当社はD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進のために様々な取り組みをしていますが、その中の一つ「多様な働き方を選択できる」ことは一社員としてとても助かっています。部署によって規定は異なりますが、働く場所はオフィス・シェアオフィス・自宅等選択が可能で、オフィスに出社していても自分のデスクだけでなく、個室・打合せスペース・共用部等様々な場所で働くことが可能です。

 

IAS : これから新たにデジタル広告に携わる方にアドバイスをお願いいたします。

デジタル広告のメリット・デメリットどちらも把握したうえで広告出稿ができるよう、我々も日々勉強しています。

 

IAS : 休日はどのように過ごされていますか?
またプライベートで今年挑戦したいことがあれば、ぜひお聞かせください。

家族・友人と外出したり、家でゆっくり過ごしたりしています。美味しいものを食べるのが好きなので、土日のうち1日は気になるお店へ足を運んでいます。
コロナ禍で運動不足が続いてしまっていたので、今年は運動する習慣を身に着けたいと思っています!

 

和野様、貴重なお話をありがとうございました!
ユーザーに届くデジタル広告に真摯に向き合われている三井不動産様。
グループ全社という大規模でアドベリツールを導入され、ブランドセーフティからビューアビリティへと着実にメディア品質へのお取り組みを拡大される姿は、日本のデジタル広告業界の持続可能な未来に向けた動きを、大きくリードするものです。

我々IASは、先進的な技術を用いたソリューション提供はもちろんのこと、タイムラグのない日々の迅速なサポートを通じて、三井不動産グループ様のお取り組みを支援させていただきます。

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